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予定調和が通用しない。わが家の「センター」ゆきちゃん物語

暮らし

子供の習い事って、親の思い通りにはいかないものですよね。特にわが家の長女・ゆきの場合は、「予定調和」なんて言葉はどこかに置いてきたようなタイプでした。
年少さんのお遊戯会から、年長さんのダンススクールでの伝説まで。親の私が真っ青になりながらも見守った、ゆきの自由すぎる「センター」物語を振り返ります。

幼稚園のお遊戯会で、センター乗っ取り事件

次男がダンスを頑張っている流れで、長女のゆきも年少さんからダンスを始めました。お兄ちゃんの背中を見て……というよりは、ゆきの場合は最初から自分のリズム全開だった気がします。

親としては「ちゃんと踊れるかな」ってハラハラしながら見守るじゃないですか。ゆきの立ち位置は、事前に「右から2番目」だと聞いていたんです。

ところが、曲が始まったらなんだか様子がおかしくて。 曲が進むにつれ気づいたら、ゆきがステージのど真ん中に堂々と立っている。正確には誰かを無理やりどかしたとかではなく、いつの間にか自然な顔でセンターを「乗っ取って」いたんです。

結局、最後までそのまま真ん中で踊りきって。親の心配をよそに、本人は「私が主役」と言わんばかりの満足げな顔をしていました。

それを見ていた幼馴染の男の子のお母さんが、「ゆきちゃん最高!」ってゲラゲラ笑っていたのを今でもよく覚えています。
周りがそんなふうに盛り上がってくれている一方で、親の私はというと、もう恥ずかしいやらなんやらで……。
誇らしい気持ちも少しはあったのかもしれないけれど、当時はとにかくその場の空気に圧倒されて、ただただ「やってくれたな」という感じでした。

専門学校のお兄ちゃん「お持ち帰り未遂事件」

ゆきの自由奔放さは、なにもステージの上に限ったことではありませんでした。 通っていた幼稚園の敷地内に、実は専門学校が併設されていたんですけど、そこでもゆきなりの「交流」が日々繰り広げられていて。

登園のとき、そこに通う専門学生のお兄ちゃんを見つけると、なんだか子供らしい挨拶というよりは、ちょっと大人びたというか、まるでお兄ちゃんを口説いているような感じで積極的に話しかけていたんですよね。

朝はとにかく元気いっぱいに挨拶をして、まずはしっかりお兄ちゃんの注意を引く。
そこまではまだ可愛い幼稚園児の風景なんですけど、問題は帰り道です。
正確には、「問題」というよりはゆきの本気度が見える瞬間なんですけど、帰り際になると、そこらへんにいるお兄ちゃんを捕まえては、当たり前のような顔をして「家に連れて帰ろう」としていたんです。

朝の挨拶で十分に距離を縮めておいて、最後は自分の家まで誘い出す。そのあまりに迷いのない、堂々とした誘い方に、親としては「どこでそんなテクニックを覚えてきたの……」と、驚くのを通り越して少し笑ってしまうというか。本人はいたって真面目な顔をして、お兄ちゃんと一緒に過ごす時間をなんとか確保しようと、必死に交渉していたみたいです。

40人の練習中の「涅槃像(ねはんぞう)」事件

この「涅槃像(ねはんぞう)事件」が起きたのは、ダンススクールの発表会に向けて、みんなでダンスを披露するための大切な練習の場でした。

40人もの生徒が一堂に会して、本番さながらの熱気でフォーメーションを確認する。先生の指導にも熱が入り、スタジオ内は独特の緊張感に包まれていたんです。
そんな、ピリッとした空気の中でこそ「ちゃんとやってほしい」と親は願ってしまうものですよね。

40人くらいが練習している、熱気ムンムンのスタジオ。
人数が多いだけにずっと踊っているわけではなく、止まって待ったりする局面があるのですが、ゆきはあろうことか、その最前列で。

正確には、「寝転んだ」というよりは、もう悟りを開いたかのような……本当に「涅槃像(ねはんぞう)」って言うんですかね、あの独特のスタイルで横になってしまったんです。
周りでは40人の子供たちが必死にステップを踏んでいるのに、そのド真ん前で一人だけ、南蔵院の涅槃像のような静寂を纏っている。

それを見た先生も周りの人たちも、「あぁ、ゆきちゃんだから仕方ないよね」という、妙に納得したような、温かいというか諦めに近いような雰囲気になっていて。
でも、親の私はもう、恥ずかしくて真っ青ですよ。「え、そこで? 今?」っていう。

でも、そんなカオスな状況すら自分の空気感に変えてしまうのが、ゆきの持ち味なんだなと。整理整頓されたダンスのスキルよりも、その場にいるだけで周りを脱力させてしまう、不思議な大物感を見せつけられた出来事でした。

そんな「センター」なゆきも、今は高校1年生

あんなに自由奔放で、お遊戯会のセンターをさらっと奪ったり、練習中に大仏様になっていたゆきも、早いもので今は高校1年生になりました。

振り返ってみれば、他にも書ききれないくらい色々なエピソードがあるんですけど、とにかく昔から「自分を中心に、自然と空気を変えてしまう」という性格は変わっていない気がします。

でも、北九州から岡山の田舎に引っ越してきたことや、あまねくんが生まれたこともあり、そんなゆきの中にも少しずつ変化が生まれて。正確には、「変わった」というよりは、新しい環境の中で彼女なりに試行錯誤しながら、別の顔を見せ始めたという感じでしょうか。

そんなゆきが、子育ての段階を経てどう変化していったのか。そのあたりの詳しいお話は、また今度のブログでゆっくり書いてみようかな、と思います。

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